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製品の特徴 – ベビーコロール

安全性と創造性を両立させるクレヨンを

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ベビーコロールは主に2歳から4歳程度の子どもを対象にした遊べるクレヨンです。その特徴は手のひらにすっぽりとおさまる印象的な丸みを帯びた形。さらに直接触っても手が汚れず、紙に書くときには色がつくという材質でできています。これは幼い子どもが使う際にメリットになります。底部はフラットになっており、複数のクレヨンを重ねて積み木のように遊ぶこともできます。指にはめて指人形のようにして遊ぶこともでき、お絵描きに飽きた時にはおもちゃにもなります。

ベビーコロールの弊社開発者より、開発の経緯をご説明します。

featurePic03「このベビーコロールの形状は、子どもがクレヨンを使っている様子を観察し、その使い方に合った形はどういうものかということを試行錯誤しながらつくり上げたものです。30年ほど前に『CORE』という雑誌に掲載された特集がきっかけでした。小さな子どもはわしづかみにクレヨンを握り、全身を使い、線を引き、色をつけます。箱から出したり、入れたり、並べたりとクレヨンは描くための道具であると同時に、最初に色に触れるおもちゃでもあるのです。

年齢別に見ると、3歳までは握るという持ち方が主で6歳になると鉛筆持ちに代表される安定した持ち方になります。4歳から5歳で大人の持ち方に近づいていきます。

試行錯誤を重ねた結果、COREが導き出したクレヨンの形状は、従来のクレヨンを太いホルダーに入れ、握りやすくしてはどうかという案でした。しかし、従来のクレヨンでは強度がないために、床に落としたり、少し乱暴に扱うとすぐに折れてしまいます。また、材質がやわらかく、べたつきが多いため、子どもの手や洋服、家の中を汚してしまいます。また、この形では少し使っただけでクレヨンが短くなり、すぐに描くことができなくなります。ホルダーとクレヨンを合わせて使うことは少し難しいのではないかと感じました。

この欠点を補うために、まず材質の検討を行いました。当時発売され始めたクレヨンの材料にプラスチックを混ぜた材料を使用し芯だけでできている色鉛筆にヒントを得て、手も汚れず強度もあり、自由な形状のクレヨンができるのではないかと考え、検討を開始しました。

featurePic04形状は、一体でクレヨンを成形したほうがより使いやすいと考え、プラスチック成分を混ぜ合わせたクレヨン材料を開発し、それを射出成形することにしました。握る部分は丸くし子どもが握りやすく、先端はとがらせ描きやすくしました。多くの試作から現在の形が選ばれました」。

クレヨンは材料を加熱し金型に流し込み、ゆっくりと冷却してつくる。だがこの方法では冷却時間がかかりすぎ、効率が悪い。そのため、握る部分の内側を底から抜く形を考案した。この形でも強度は十分に確保されていることがわかった。しかし、もうひとつ課題があった。

「この段階では現在のようにクレヨンの中心の穴は貫通していませんでした。小さな子どもは何でも口の中に入れる習慣があり誤飲の危険性があると考え、試しに自分でこの試作品を口に入れてみました。息を吸うとクレヨンが口の奥に吸い込まれるような怖さを感じ、これを直さないと危険であると判断しました。

穴を貫通させると、ベビーコロールを口にくわえても息を吸い込んだ際にこの穴から空気が入り、クレヨンが吸い込まれにくくなりました。また、間違ってのどの奥に入っても、空気穴の役割をするため、より安全です。このようにして、現在の形に決定しました」。

featurePic02成分の安全性は、アメリカのACMIとヨーロッパ玩具規格EN71Part3、この2つの規格に適合することで担保されています。EN71はヨーロッパの玩具規格でPart3は溶出成分についての規格であり、規格の内容は18種類の有害重金属の溶出量を規制しており、誤って飲み込んだ際に、胃の中でどれだけ重金属が溶け出すかを推定しており、ベビーコロールは、この規制値をクリアしています。ACIM(Art&Creative Materials Institute)はアメリカで1936年に設立された非営利団体であり、画材の安全性について審査し、製品の保証を行なっております。同社は1983年に参加し、ベビーコロールを含む同社の製品のチェックを実施しています。審査の結果、問題がないと判断されると、APマークの使用が許可されます。勿論、ベビーコロールにもAPマークの記載が許可されております。

すでに発売から20年。ロングセラーを続ける製品だが、安全性、使いやすさ、楽しさを満たすための開発者の努力が成し得た、キッズデザイン製品の典型例となりました。