9月になりました。突き刺すような日差しもようやく少しやわらぎはじめ、夜になれば秋の虫の声らしきものも聞こえてきます。
秋といえば?と問うならば。すぐに出てくるのは読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、そして芸術の秋でしょう。
由来はそれぞれあるわけですが、そのまま広く定着しているのは、危険なまでの暑さが過ぎて体力・気力に余裕ができ余暇に何かしてみようかと思えるようになるからかもしれません。そうして周囲に視線を向ければ、黄金色の稲の田んぼや紅葉の始まった木々が輝いているのです。写真に撮るのも素敵ですね。でも時には描き留めてみてはいかがでしょうか。
絵を描くのが苦手な人は、下書きが苦手という人が多いようです。筆者もそのタイプです。『物の輪郭を線として捉えて紙に正確に書き写す』なんて難しすぎます。
そんな人へのおすすめはクレヨンです。気軽ならくがきなら、明るい色から順番に紙に乗せていけば良いだけです。
試しに描いてみたイチョウ並木ですが、⓵ざっくり黄色 ⓶空を水色と青 ⓷レンガっぽい小道にしたくて茶色 ⓸足元に植込みが欲しくて黄緑と緑 ⓹イチョウの影付けにオレンジと黄土色 ⓺最後に枝や幹を焦げ茶色 …で左端の状態になりました。
最初は薄く塗ってだんだん濃くしていきます。混ぜると濁ってしまう色はとにかく後回しが鉄則ですが、それ以外の順番は適当で大丈夫です。
今回の絵は形がシンプルなのでかかった時間は30分弱くらいです。巻紙がしてあるクレヨンなら手も大して汚れませんし、『芸術の秋』してみませんか?